プラスチック成型を説明する前に、まず「プラスチックって何?」と疑問を持たれたことはないですか?現在、至るところで使われているプラスチックが、どのようにしてOA機器や車両・医療などの部品になるのか?そして、プラスチックがどのような製品に使われているのか?などをここで紹介致します。
 


ギリシャ語のplastikos(塑造)に由来する言葉で、一般的には可塑性物質と言われるケースが多いこの言葉の意味は、力を加えて変形させた時に、力を取り除いてもその形が変わらずに保たれている現象をいいます。
このプラスチックは、大きく分けて二つに分ける事ができます。


文字通り、熱を加えると軟らかく加工しやすすくなり、冷やすと硬くなるプラスチックのことです。ポリエチレン・ポリカーボネートなど「ポリ○○○」と呼ばれる物が多いです。


熱を加えると多少軟らかくなりますが、加熱をし続けると分子のチェーンの間に分子の橋が掛かって網目状の硬い性質に変わります。フェノール樹脂・ユリア樹脂など「○○○樹脂」と呼ばれる物が多いです。




プラスチック製品の約3割を占めるのが、スーパーでもらう買い物袋やオーディオ用の磁気テープ(テープを包んでいる包装紙も)など、「ビニール」を基の素材としたものです。
また、あまり目にしないところでは、OA・医療などの機器関連の部品に使われています。
そのほか、環境にやさしいペットボトルや釣竿・ロープ・カップラーメンの容器などなど、生活する上で欠かせないものをプラスチックは提供してくれています。




プラスチックの材料を製品・部品にするには色々な方法がありますが、ここでは一般的に用いられる成型方法をご紹介いたします。
まずは、OA機器や医療機器・車輌関連に多く使われている部品を成型加工する方法として射出成型が上げられます。(図をご参照ください)



成型材料をポッパーに入れておき、シリンダー内をピストン(スクリュー式・プランジャー式)で押し進みながら加熱流動化し、ノズルから温度の低い金型の中へ一定量ずつ射出して取り出す方法です。 
特徴 :成型速度が速く量産に適しており、熱可塑性樹脂の代表的な成型方法です。
製品例 : OA機器の部品を筆頭に、家電用電池ケースやコピー機のギアなど、一般的に使われている成型部品は射出成型によるものがほとんどです。






金型を加熱しておき下型に材料を充填し上型で加圧して流動させる熱硬化性樹脂の基本的な成型方法
です。
特徴 : ほとんどの樹脂に対応可能ですが、成型速度が遅い事が欠点です。
製品例 :車のFPR部品(スポイラー・フードバジル)





以上、2点が代表的な成型加工です。
その他に、


熱可塑性樹脂を加熱炉中で軟らかくさせ、スクリューでノズルから金型を使わないで連続的に成型する方法。


プラスチックフィルムや薄いシートに空気を吹き込んで膨らませて中空品を成型する方法。


プラスチックシートに熱を加え軟らかくさせ、型との間を真空にして密着させて成型する方法。


金型内に発泡性ペレットを充填し熱を加え、金型内で発泡させ融着させ製品を作る成型方法。


成型品に加熱した押板をあてて文字や模様などを付ける成型方法。


液状の材料を型に流し込み、そのまま放置させるか、もしくは加えさせ硬くさせて成型する方法。


以上、プラスチック成型方法は色々ありますが、一般的に多く使われている方法は、OA機器・車輌・医療機器などの部品は射出成型によるものがほとんどです。